岩国空港の「萩美術館・浦上記念館すぽっと展示」で2016年3月22日(火)、展示作品の一部入れ替えが行われました。新たに大和保男さんの「炎彩扁壺・爽風(えんさいへんこ・そうふう)」が加わり、2016年4月24日(日)まで、展示されます。
大和保男さんは山口萩焼の創始者として知られる萩出身の名工大和作太郎松禄の孫に当たる陶芸家です。家業を手伝うなかで身に付けた高度な作陶技術のもと、茶碗から建築空間を表現する陶壁まで広範囲にわたって萩焼作品を制作しています。
今回の展示作品は、山口市出身の詩人中原中也へのオマージュ作品で、堂々とした威容を誇る大型器物でありながら、叙情詩に謳われたナイーブな情感がみごとに表現されています。
萩美術館・浦上記念館は1996年に開館した浮世絵、東洋陶磁、陶芸を専門とする美術館です。2016年に開館20周年を迎え、同館所蔵の伝統工芸や近現代陶芸作品を岩国空港で展示し、空港利用者にその魅力を広くPRしています。