日本航空(JAL)は2016年7月から、国際線用777-200ERに「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」を導入します。羽田/バンコク線に投入後、羽田/シンガポール線で導入、冬にはホノルル線にも拡大します。これにより、国際線の777は全て「SKY SUITE 777」仕様となります。
対象の機材は777‐200ERの全11機で、時刻表などで「SS2」と表記します。路線投入の時期の詳細は、確定次第、改めて発表する予定です。この新仕様の機材はビジネス42席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー154席、計236席となります。これにより、現行のプレミアムエコノミー装備機はビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計245席、プレミアムエコノミー未装備のビジネス28席、エコノミー284席、計312席から座席数を減らし、ゆとりを持たせた機内となります。
リニューアルする777-200ERのビジネスは、全席が通路にアクセスできる新しいフルフラットシート「SKY SUITE Ⅲ(スカイスイート・スリー)」を採用し、国際線の中距離路線のビジネスでもフルフラットとなります。「1-2-1」の横4席の配列で、ベッド時の長さは約198センチ、ベッド幅は約74センチ、シート幅は約51センチから52センチ、モニターは現行の9インチから10.4インチから17インチに拡大します。
プレミアムエコノミーは「SKY PREMIUM (スカイプレミアム)」を装着、「2-4-2」の横8席配列で、既存の「SKY SUITE 777」や「SKY SUITE 787」のシートと同様となります。
エコノミーはシートをスリム化し、足元スペースを最大約10センチメートル拡大した「SKY WIDER (スカイワイダー)」を導入します。座席配列は一般的な「3-3-3」の配列から「3-4-2」の横9席配列とします。これにより、並び席の確保、通路へのアクセスが容易になる配列を採用し、旅客のニーズに応えます。
このほか、ジャムコ、ボーイングと共同開発した航空機向け温水洗浄機能付き便座「ウォシュレット」をビジネスクラスのトイレに装備し、機内エンターテインメントシステムも「MAGIC-Ⅵ」にアップグレードします。さらに客室照明にはLEDを採用し、機内でのシーンにあわせた照明を設定します。
■777-200ER「SS2」仕様にリニューアルする機材
JA701J、JA702J、JA703J、JA704J、JA705J、JA706J、JA707J、JA708J、JA709J、JA710J、JA711J