成田国際空港(NAA)は2016年3月24日(木)、「2016~2018年度NAAグループ中期経営計画」を発表、成田空港の競争力を可能な限り高め、2020年東京オリンピック・パラリンピックで日本の表玄関、首都圏の国際拠点空港として、最先端の技術と最高のおもてなしで歓迎します。
これを実現するため、NAAは安全性とサービス品質を徹底的に追求し、「お客さまに世界最高水準と評される『高品質』な空港」と、機能強化と航空会社のニーズに応え、ネットワーク拡充を通じ、「アジアでトップクラスの国際拠点空港としての地位の維持・強化」を目指す方針を示しました。
このうち、航空ネットワークの強化では、海外の就航都市数を2016年3月現在の107都市から、2018年度末までに130都市以上、国内の都市数は17都市から20都市以上、航空旅客数は2015年度の一部推計を含む3,790万人から、2018年度に4,300万人まで増加する目標を掲げました。
実現をめざし、旅客動向や市場調査を通じた効果的なプロモーションやマーケティング活動を通じ、豊富でバランスの取れた航空ネットワークを強化するほか、中国内陸部や東南アジアのセカンダリー都市への路線開拓など、成長著しいアジア路線の更なる拡充に注力します。また、乗り継ぎ機能の強化や利便性の向上、乗り継ぎ時間の短縮にもつなげ、アジアと北米を結ぶ結節点の機能強化を掲げています。
施設面では、航空会社やアライアンスのニーズを踏まえ、保安検査場の拡張や検査効率の高い新型検査レーンの導入、手荷物取扱施設やバスゲートの増設など、3大アライアンスの拠点化対策を進めます。
格安航空会社対策でも、拠点化対策を進める方針で、第3旅客ターミナルの国内線カウンターの一部を国際線カウンターに切り替えて運用できるように柔軟な運用が出来るようにするなどカウンターの能力増強、LCCターミナル連絡バスのルート短縮化、第3旅客ターミナルサテライト北側エプロンにスポット増設などを2016年末までに実施する計画です。