第一航空、事業改善命令の改善措置を提出 安全管理体制の再構築など

第一航空、事業改善命令の改善措置を提出 安全管理体制の再構築など

第一航空は2016年3月4日(金)付けで、大阪航空局からの事業改善命令を受け、2016年4月8日(金)付で、大阪航空局長に改善措置を提出しました。同社は不正の原因や背景、再発防止に向けた課題の抽出と検討を経て、「運航乗務員の訓練体制の抜本的見直し」、「安全意識の再徹底及びコンプライアンスの再教育」、「安全管理体制の再構築」を骨格に事業改善計画を策定、実施します。

訓練計画の策定、進歩、技量管理を行う部署を新設しました。この部署は、訓練に関わる各業務を行うため、必要な社内規定を策定に携わります。訓練教官に求められる知識や能力が適切に付与できる訓練資料などを作成するほか、座学訓練の訓練環境の整備や規程遵守の重要性を再教育で徹底していきます。

また、「安全が最優先である」という社長の意思を社員全員に徹底し、安全教育とコンプライアンス教育の実施を安全統括管理者から役職員を含む全社員に対して実施したほか、これからも安全教育やコンプライアンス教育を外部講師などを活用し、継続的に実施していきます。

さらに、安全統括管理者は職責を十分に果たせていなかったとし、航空運送事業者で安全管理業務の管理責任者の経歴を有する者に変更したほか、社長と社員が対面し、車座ミーティングを継続的に行い、現場の意見を吸い上げる機会を増やします。このほか、安全推進会議等の頻度を増やし、経営層と現場との間で安全面の課題がタイムリーに共有できる体制を構築し、収集された安全情報を適切に分析・評価し、適切な対策を講じることができる体制としました。

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