みずなぎの西之島観測、顕著な地形変化はなし 火砕丘の火口からは噴気

みずなぎの西之島観測、顕著な地形変化はなし 火砕丘の火口からは噴気

ニュース画像 1枚目:火砕丘と火口の様子、海上保安庁提供
© 海上保安庁
火砕丘と火口の様子、海上保安庁提供

海上保安庁は西之島付近の火山活動について2016年4月14日(木)、羽田航空基地所属MA725の「みずなぎ」で観測を実施、その状況を発表しました。火山活動の観測では、噴火は認められませんでした。

西之島の地表は、新たな溶岩流の流出は認めらないものの、熱赤外線画像の撮影では、火口縁や火砕丘周辺の溶岩原に地表温度の高い領域が点在し、3月の観測とほとんど変化はありませんでした。また、今回の観測では天候が悪く正確な陸地の形状は計測できませんでしたが、目視では顕著な地形変化は確認できなかったとしています。

なお、今回の観測では、火砕丘にある火口とその周辺から白色の噴気が放出されており、「噴気活動の再開は新たなマグマの上昇が始まった可能性を示唆する」と観測に同乗した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は指摘しています。

今回の観測では形状を計測できませんでしたが、3月時点では東西が約1,900メートル、南北が約1,900メートルで、面積は約2.63平方キロメートルです。

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