羽田空港、世界1位めざす 2016年から18年に施設整備で1,000億円を投資

羽田空港、世界1位めざす 2016年から18年に施設整備で1,000億円を投資

羽田空港国内線旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデングは2016年5月11日(水)、2016年度から2020年度の中期経営計画「To Be a World Best Airport 2020」を発表しました。

長期ビジョンとして事業環境の変化にも変わらず同社の方針、社員の行動指針に「To Be a World Best Airport」を掲げ、全てのステークホルダーの満足度を向上させ、組織ガバナンスの強化と事業の効率化を図ります。特に、世界で最も評価される空港として世界ナンバーワンの空港になると決意を示したものです。羽田空港はスカイトラックスでシンガポール、仁川、ミュンヘンに続く世界4位で、この1位を目指します。

この方向性に対し、あらゆる経営資源を駆使し、羽田空港の「あるべき姿」を追求します。特に2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会、首都圏空港の機能強化による発着枠が82.6万回へ拡大するほか、政府の観光立国では4,000万人の目標が掲げられており、こうした機会をとらえ、新たな事業と収益機会を創造するとしています。

こうした対応で2016年から2018年に施設整備で1,000億円の成長投資を実施する計画です。オリンピック・パラリンピック対応や保安レベルの向上、ユニバーサルデザインなどに500億円で、「あるべき姿」を追求します。

また、60年にわたるターミナルビルの運営で培った知見を活かし、羽田空港以外の国内、海外空港の運営権の入札案件へ積極的に参加する方針で、こうした取り組みや国内空港のコンセッションへの参加や機内食事業の拡大に350億円を投資し、事業領域の拡大や収益の多元化を図ります。

収益の柱の羽田で更に拡大し、既存事業を更に磨き上げる狙いから、100億円を投資します。これにより、エアポートラウンジ、多目的ホール、貸会議室のリニューアル、駐車場の増改築を実施します。あわせて、節水装置や館内照明のLED化なども実施します。このほか、国内線第1旅客ターミナルビルのマーケットプレイスリニューアル、国際線の免税店をリニューアルし、収益の向上につなげます。

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