マレーシア航空は2016年5月19日(木)、同社を含む航空グループを統括する持株会社を設立すると発表しました。親会社のカザナ・ナショナルの傘下に新たに「マレーシア・アビエーション・グループ(Malaysia Aviation Group Bhd)」を設立し、マレーシア航空を含む航空輸送サービス事業、地上サービス・エンジニアリング事業、航空機リース事業、訓練事業の4部門を統括します。
マレーシア航空は、新たな体制でグループ全体の効率を高め、事業の選択と集中、意思決定のスピードを高める狙いです。それぞれの事業子会社は、独自に透明性とガバナンスを確保し、個々の企業の柔軟性を確保すると同時に、資金調達をスピーディに対応できる体制とし、それぞれの市場での競争力を強化します。
事業会社で最も大きなセグメントは、航空輸送サービス事業でマレーシア航空、ファイアフライ航空、MASウイングスを含む旅客事業で、航空貨物事業のMAB Kargoも含まれます。いずれも独自の運航許可(AOC)で運航を継続するとしています。
なお、航空会社の保有機材、事業概要は以下の通りです。
■マレーシア・アビエーション・グループ
<マレーシア航空>
設立日:2014年11月7日
2016年の売上見込み:86億マレーシアリンギット
従業員:8,146人
目的地:53地点
保有機:A380-800 6機、A330-300 15機、747-400 1機、737-800 54機
<ファイアフライ航空>
設立日:1995年6月13日
2016年の売上見込み:4億マレーシアリンギット
従業員:914人
目的地:15地点
保有機:ATR 72-500 12機、ATR 72-600 6機
<MASウイングス>
設立日:2007年5月17日
2016年の売上見込み:3億マレーシアリンギット
従業員:370人
目的地:23地点
保有機:ATR 72-500 10機、DHC-6-400 6機
<MAB カーゴ>
設立日:2015年9月17日
2016年の売上見込み:13億マレーシアリンギット
従業員:775人
目的地:15地点
保有機:A330-200F 2機、ウェットリース1機(A330-200F 9M-MUC)