NASAとDLR、747SPのSOFIAの運用延長 2030年までの運用も視野に

NASAとDLR、747SPのSOFIAの運用延長 2030年までの運用も視野に

ニュース画像 1枚目:1977年初飛行の747SPはいまだ現役
© NASA / DLR
1977年初飛行の747SPはいまだ現役

アメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツ航空宇宙センター(DLR)が共同運用する「SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy : 遠赤外線天文学成層圏天文台)」は2016年6月2日(木)、2020年までの運用延長を決定、両社で覚書が締結されました。ドイツで開催されているILAベルリンで発表されました。

SOFIAは、機体記号(レジ)「N747NA」で747SPをベースに、研究を行うための望遠鏡を機体後部に搭載しています。役割分担は望遠鏡の製造をDLR、機器の装備はNASAとなっており、2011年以降にこれまで250回、機体後部を開いて観測が実施されています。

747SP 「SOFIA」は2014年にルフトハンザ・テクニークで、大規模オーバーホールを実施するなど、2030年までその役割を果たすことが出来る様に定期的なメンテナンス、更新が図られています。これにより、「空飛ぶ天文台」として新しい星や銀河などを観測しています。

NASAとDLRは1996年から10年間の契約を締結、2006年にはさらに10年の延長が締結されており、現在は2020年までの運用が決定しています。今後の運用については、科学的成果の定期的なレビューも踏まえ、2018年に決定される予定で、機体のメンテナンスの通り2030年までの延長も視野に入っています。

2030年まで運用されると、1977年4月の初飛行から数え機齢53年と超長寿の機体となります。なお、この機体は民間機として運用されていたパンナム、ユナイテッド時代に日本へ飛来したこともあります。

■SOFIA Gets Avionics and Mission Control Systems Upgrades NASA Armstrong Flight Research Center
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