運輸安全委員会、2015年発生の滝川グライダー墜落事故で報告書

運輸安全委員会、2015年発生の滝川グライダー墜落事故で報告書

国土交通省 運輸安全委員会は2016年6月30日(木)、北海道浦臼町で2015年5月30日(土)に発生したグライダー墜落事故について、調査報告書を公表しました。

この事故は、滝川市に所在し、滑走路を有するスカイスポーツをテーマにした公園「たきかわスカイパーク」から飛行機曳航により発航したシェンプ・ヒルトのディスカスbT、機体番号(レジ)「JA20TD」が、発航から約50分後に「たきかわスカイパーク」の南西約11キロメートル地点の牧草地に墜落したものです。機体に搭乗していた1名が死亡しました。

報告書では、機長が牧草地に場外着陸を試みた際、直線の最終進入経路を確保できないまま、低高度で左旋回中に高度が大きく低下したたことが事故原因として考えられるとしています。また高度が大きく低下した要因として、高度に余裕がなく、左旋回しつつ機首上げを行い対気速度が低下したこと、または、旋回中に操舵の調和が取れず左に滑り落ちたことなどが可能性として考えられるとしています。

たきかわスカイパークを拠点に活動する滝川スカイスポーツ振興協会は、この事故調査報告書の公表を受け、「故人のご冥福を改めてお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に深く哀悼の意を表し、これからも一層の安全運航に努めてまいりたい」と発表しています。

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