ボーイング、2016年のecoDemonstrator E170を公開 8、9月に試験

ボーイングは2016年7月7日(木)、最新のecoDemonstratorプログラムでエンブラエルのE170を試験飛行機とするプログラムを開始すると発表、その機材「PP-XJB」を公開しました。8月から9月にかけてブラジルで試験飛行を行います。

ecoDemonstratorプログラムは、2012年に737、2014年に787、2015年に757とボーイングの各機種を使用し、燃費向上や環境に優しい飛行を目指した各種の試験が行われてきました。今回、E170を使用することで、ボーイングとエンブラエルで締結している協力協定を拡大し、航空機の環境性能を高め、市場への導入を加速する技術をテストしていく予定です。

このE170は、LIDARで燃費向上につながる試験項目や二酸化炭素排出量の減少につながる取り組みを行うほか、アイシングを減らす特殊塗料を施し、航空機洗浄時の水の節約やメンテナンス性の向上、離着陸の騒音削減につながる改良型の新型スラットなどが装備されています。こうした機能、装備で行う試験を通じ、炭素排出量、使用する燃料の量の削減、騒音低減などにつながる技術を実証していきます。

ボーイングとエンブラエルは、持続可能な航空バイオ燃料の研究などで協力しています。