宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2016年7月26日(火)、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで予定されているH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げについて、打ち上げ予定日を10月1日(土)2時16分頃に決定したと発表しました。ロケットの打上げ輸送は三菱重工に業務を委託して実施されます。
宇宙ステーション補給機「こうのとり」は、JAXAが2009年から運用する、国際宇宙ステーション(ISS)へ必要物資を輸送する無人宇宙輸送機で、これまでの5回の打ち上げはいずれも成功しています。
10月1日(土)に打ち上げが予定されている6号機は、日本時間の2時16分頃の打ち上げが予定されており、打上げ予備期間は10月2日(日)から11月30日(水)が設定されています。またISSへの到達、キャプチャは10月4日(火)の予定で、ISS第48次、第49次長期滞在クルーとして活動中の大西卓哉宇宙飛行士らクルーのもとに必要物資が届けられます。
「こうのとり」6号機は、ISSの電力の供給源として採用された初の日本製のバッテリーを初めて輸送します。バッテリーは、ボーイング787のバッテリーなどを製造するGSユアサが開発したもので、これまでのニッケル水素電池に代わりリチウムイオン電池を採用、「こうのとり」の複数回にわたる輸送で段階的に交換されます。
JAXAでは、打ち上げやISSキャプチャのライブ中継を予定しており、詳細は決まり次第、発表するとしています。