平成24年度防衛省予算案についてお知らせしましたが、今日は陸上自衛隊の航空関連予算について詳しく見てみます。
まず、ヘリコプターの購入はCH-47JAを2機、105億円、UH-60JAを1機、37億円、AH-64Dを1機、52億円となっています。装備の高価格化が進み、なかなか数が揃いません。UH-60JAは37機目、AH-64Dは12機目です。
このほか現用のUH-1Jに代わる新多用途ヘリコプターの開発費として184億円が計上されています。これは現在、富士重工と川崎重工が提案書を提出しており、近くどちらかの案が選ばれ、開発作業がスタートします。
ミサイル関連ではホークミサイル後継の03式中距離地対空誘導弾を1個中隊167億円、81式短SAM後継の11式短距離地対空誘導弾を1式49億円、88式地対艦誘導弾システム(改)を2式56億円などが計上しています。それぞれ、旧式化した装備の更新用で、中でも88式地対艦誘導弾システム(改)は来年度から調達が始まる新しい装備です。
陸海空3自衛隊ともに中国軍の増強を意識した予算で、洋上飛行に適した双発のヘリコプターや地対艦ミサイルなど、沖縄周辺の島嶼防衛に重点を置いています。