全日空(ANA)は2016年8月22日(月)、同社が1995年に初めて導入した777-200、機体番号(レジ)「JA8197」を売却、アメリカへフェリーしました。
ANAは1990年、ロッキードL-1011「トライスター」の後継機種として、777をローンチカスタマーであるユナイテッド航空に次ぐ発注者として導入を決定、1995年10月に初めて受領した777が「JA8197」でした。初号機である「JA8197」から3機目にあたる「JA8199」までの3機は、導入当初、尾翼に「777」の塗装があしらわれ、数年にわたり特別塗装のまま国内線で運用されていました。
日本の777は、ANA以外に日本航空(JAL)と日本エアシステム(JAS)が導入、JALはANAから遅れること約半年後の1996年4月に初号機「JA8981」を受領していますが、ANAより先に2014年から退役を開始し、すでに777-200では「JA8981」から「JA8983」までの3機が退役しています。なお、ANAは初号機「JA8197」に先行して「JA8199」を2016年5月に抹消しており、「JA8197」は同社777-200としては2機目の退役機となります。
ANAの初号機「JA8197」は8月15日(月)の羽田/伊丹線を最後にに運用から外れました。売却は、8月22日(月)の21時過ぎに羽田空港から離日し、経由地であるアンカレッジ国際空港に到着しています。