日本政府観光局(JNTO)は2016年10月19日(水)、2016年9月の訪日外客数は、前年同月比19.0%増の191万8,000人となり、9月として過去最高を記録したと発表しました。これまで9月の過去最高は、2015年9月に記録した161万2,000人でした。また、11月に訪日外客数が年間2,000万人超となる見込みです。
9月の過去最高の外客数の記録は、韓国の秋夕(チュソク：旧盆休暇)、中華圏の中秋節やマレーシアの学校休暇など、祝日に伴う連休や休暇と、航空路線の新規就航、増便と継続的な訪日旅行プロモーションの効果が、訪日外客数の堅調な増加につながったとしています。
韓国は、航空路線の新規就航など座席供給量の増加で前年同月比42.8%増の430,600人、香港も航空路線の新規就航や増便などで13.6%増の130,900人と、それぞれ9月として過去最高を記録しました。
東南アジアは、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドと重点市場で9月として過去最高を記録しました。例えば、タイがスクートやタイ・エアアジア・エックスの格安航空会社(LCC)が好調なほか、シンガポールは日星外交関係樹立50周年(SJ50)事業、航空会社との共同キャンペーンでの展開、フィリピンはジェットスター・ジャパンの成田、名古屋(セントレア)発着のマニラ線の運航再開、ベトナムはバニラエアの成田/ホーチミン線の就航など、訪日需要を押し上げる効果がありました。
また、オーストラリアは2015年12月に就航した全日空(ANA)の羽田/シドニー線が増加に寄与しているほか、カナダからはエア・カナダの夏季増便や機材大型化で、過去最多の座席供給量となり、いずれも9月として過去最高を記録しました。