三菱航空機、三菱重工業は、開発を進めているMRJの納入時期を延期する模様です。両社は2016年10月3日(月)付けで、現時点で納期変更を決定した事実はないと書面で発表していますが、関係者から延期の旨が漏れ伝わっています。
この中で、 10月21日付の「日刊航空」では、その延期理由について「コンピューター配置の変更、アビオニクス全般の修正などを行う必要がある」と、変更事由について言及しています。
アビオニクスの修正はソフト関連では無い模様で、コンピューター配置の変更とあわせ、設計変更につながる可能性があるようです。日刊航空の記事では、三菱航空機が現在、影響を精査し、その設計変更の仕様を固めるため2カ月から3カ月程度が必要としています。このため、延期が発表される場合でも、少なくとも2016年12月から2017年1月にかけてとなる模様です。
MRJのローンチカスタマーはANAホールディングスで、傘下のANAウイングスが運航しますが、すでにANA HDは4度の遅延を受けてDHC-8-400(Q400)を3機発注し、2017年度に受領する予定となっています。