日本航空(JAL)は2012年3月末から、羽田/北京線、成田/モスクワ線、成田/デリー線と3路線に787-8型を投入する計画の先送りを発表しました。いずれもボーイングの787のデリバリーが遅れていることが原因です。
ボーイングの新しい予定では、JALへの787-8の最新のデリバリー時期は3月24日ごろが見込まれています。JALへデリバリーされる機材にはGEエンジンが搭載される予定ですが、この最終テストも遅れており、787機体後部の複合材剥離の問題が輪をかけたかたちです。
なお、機体後部の複合材剥離の問題についてはJALでも「(ボーイングは)短期的には安全上の問題はないとしていますが、当社としては、しっかり修理を施していただき、『安全且つ完全、完璧な形』で787を受領したい」とコメントしています。JALでは787-8の機材受領が確定次第、787-8機材での予約を開始する予定です。
なお、4月22日に就航を予定している成田/ボストン線は予定通りの運航としています。このため、ボストン線がJALの787の最初の国際線になる可能性もあるようです。