防衛省は2016年12月25日(日)、中国海軍艦艇のクズネツォフ級空母「遼寧(16)」の動向を更新し、太平洋への進出を確認したと発表しました。海上自衛隊の護衛艦「さみだれ(DD-106)」、第5航空群所属のP-3Cが確認したもので、「遼寧」の太平洋進出を確認したのは、今回が初めてです。
これにあわせ、「遼寧」と同一艦隊で行動するジャンカイⅡ級フリゲートからZ-9哨戒ヘリコプターが1機発艦し、宮古島領空の南東約10キロメートルから30キロメートルの空域を飛行しました。この様子は緊急発進した航空自衛隊の戦闘機、海上自衛隊が確認しています。Z-9が発進した艦艇番号は不明ですが、この艦隊には「538」と「547」のジャンカイⅡ級フリゲートが加わっています。
なお、中国国防部は「遼寧」を含む空母艦隊で西太平洋に向かい訓練を行うと発表し、東シナ海では艦載機J-15の離着艦を行ったと明らかにしています。「遼寧」を含む空母艦隊は以下の通りです。
■遼寧を含む中国海軍艦艇
・クズネツォフ級空母「遼寧」 16
・ルーヤンⅡ級ミサイル駆逐艦 151、171
・ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦 173
・ジャンカイⅡ級フリゲート 538、547
・ジャンダオ級小型フリゲート 594
・フチ級補給艦 966