山口県など、空母艦載機移駐容認で国へ安全・安心対策など特別要望

山口県など、空母艦載機移駐容認で国へ安全・安心対策など特別要望

ニュース画像 1枚目:ロナルド・レーガンと艦載機
© U.S. Navy photo by Mass Communications Specialist 2nd Class Nathan Burke/Released
ロナルド・レーガンと艦載機

山口県、岩国市、周防大島町、和木町は2017年7月11日(火)、空母艦載機移駐について総理官邸、防衛省、外務省を訪問し、容認する回答とあわせ、特別要望を行いました。訪問者は山口県の村岡嗣政知事をはじめ、県議会議長など、岩国市の福田良彦市長、周防大島町の 椎木巧町長、和木町の米本正明町長などです。

艦載機移駐容認は県議会、各市町議会で移駐受け入れが決まり、この状況を国に伝えると共に、安心・安全対策などで一層の取組みを求める要望を行いました。岩国市は、過去に住民投票で反対の経緯もあったことを踏まえ、様々な意見があったものの受け入れることを決定したものの、基地問題は決してこれで終わりではないとの考えで、住民の声に耳を傾け、不安解消が必要と求めました。

これを受け、菅官房長官は感謝と同時に「安全・安心対策は一番重要なので、政府としてもしっかり対応させていただく。また、地域振興策については、各省庁と調整をして対応させていただく」と回答したほか、稲田防衛相は地元も要望に耳を傾け取り組む考えを示し、岸田外務相は安全確保と騒音防止などについて「アメリカ側に、強く働きかけていく」と述べました。

岩国基地への空母艦載機の移駐は、E-2CがE-2Dに部隊が更新され、岩国基地に飛来していますが、2017年後半に空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」が横須賀に寄港し、本格的に開始される予定となっており、速ければ7月以降と示されていました。すでに公表されている計画では、2017年11月ごろF/A-18スーパーホーネットの2部隊、2018年1月ごろEA-18GグラウラーとC-2部隊、2018年5月ごろにF/A-18スーパーホーネットの2部隊が移駐するとされています。

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