イージージェット、Brexitでオーストリアに新会社 1機目が運航開始

イージージェット、Brexitでオーストリアに新会社 1機目が運航開始

ニュース画像 1枚目:イージージェットとAustro Controlの担当者
© Austro Control
イージージェットとAustro Controlの担当者

イギリスの格安航空会社(LCC)、イージージェットは2017年7月20日(木)、オーストリアで設立を準備していた「イージージェット・ヨーロッパ」について、オーストリア政府から運航許可証明書(AOC)を取得したと発表しました。これを受け、オーストリアを拠点に運航する機材として、A320の機体記号(レジ)「G-EZPA」を「OE-IVA」に変更、ロンドン・ルートン/ウィーン線で運航を開始しました。

イージージェットは順次、航空機をEU拠点の機材に変更していく計画です。同社は現在、およそ250機超を保有していますが、このうち110機はオーストリア拠点とするイージージェット・ヨーロッパの保有に変更します。2017年からおよそ2年で実施する予定で、これによりイギリスのEU離脱に備えます。特に、イギリスで管理する機材は各種認可や運航権の問題から、EU域内で現在のように運航が可能かが不透明なためです。

イージージェットはオーストリアをブレグジットの対応として、移転先を選定した理由について、安全基準が厳格で、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)への貢献も大きい点をあげています。このため、当局となるオーストロ・コントロール(Austro Control)や関連の機関との今後の協力について期待しているともコメントしています。また、イージージェットはEUに対し、継続してEUとイギリス間の定期便運航について、1つのEU、いわゆるオープンスカイの対象となるよう働きかけていく考えを示しています。

なお、イージージェットは、イギリスでの拠点に加え、イージージェット・スイスと合わせ、新たなイージージェット・ヨーロッパで3社での展開となります。

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