自衛隊、英に航空機・艦艇派遣で共同演習検討へ メイ首相「いずも」視察

自衛隊、英に航空機・艦艇派遣で共同演習検討へ メイ首相「いずも」視察

ニュース画像 1枚目:いずも船内での栄誉礼
© 防衛省
いずも船内での栄誉礼

来日中のイギリスメイ首相は2017年8月31日(木)、小野寺防衛相の案内で、横須賀基地に停泊する海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも(DDH-183)」に乗艦、視察しました。メイ首相は、アジア太平洋地域の情勢、日英防衛交流と協力、「いずも」の活動の概要などブリーフィングを受けた後、西太平洋掃海訓練に参加したダイバーとの意見交換、厨房でカレー調理の視察などをこなしました。

メイ首相は、地域情勢について認識がより明確になったこと、日英の防衛協力が進展していること、日英が共同訓練を進めていくことは両国の能力向上に加え、二国間の協力の更なる深化につながるとし、今後も協力を進展させていきたいとコメントしています。

日英首脳会談では「安全保障協力に関する日英共同宣言」が発出され、イギリスが今後、イギリス海軍の空母展開をはじめとする陸海空軍の派遣を通じ、アジア太平洋地域の安全保障面でイギリスの関与強化を日本側は歓迎します。また、日本側は、自衛隊の人員、航空機、艦艇をイギリスに派遣、共同演習の機会を検討します。この共同演習では、日英両国の二国間、三国間や多国間の枠組みを通じた共同演習の実施を強化し、その定例化を探求すると言及されているほか、防衛装備品や技術移転について協定を活用するとの文言が盛り込まれています。

日英の防衛交流のうち、2016年11月に航空自衛隊三沢基地へイギリス空軍のタイフーンが訪問、共同演習を実施しているほか、イギリスで開催されているRIATに空自、海自の航空機が訪問し、交流を深めています。

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