ブリティッシュ・エアウェイズのアレックス・クルーズ会長兼CEOは、ロンドンで開催されているワールド・トラベル・マーケット(WTM)で講演し、顧客向けのさらなる投資、手頃な運賃をより広く提供する戦略を強調しました。
旅客に快適なフライトを提供するため、A350、787-10、新エンジンを搭載したA320neoとA321neoを含む72機を導入するほか、既存の128機でインテリアをリニューアル、全キャビンクラスのシートに電源プラグ完備、長距離路線エコノミー向け機内食のアップグレード、短・長距離全キャビンで高速Wi-Fiの提供、ラウンジリニューアルなどで、総額45億ポンド、日本円でおよそ6,725億円の投資です。
ブリティッシュ・エアウェイズはプレミアムなサービス提供を通じ、顧客に選ばれる航空会社をめざしています。ただし、現在は長距離路線でノルウェー・エアシャトル、短距離はライアンエアやイージージェットなどが強力に路線やサービスを拡大し、中東系航空会社によるプレミアムなサービス展開など、LCC、フルサービスを問わずこれまでにない競争圧力にあるとの認識です。
現在、同社はさまざまな路線で片道30ポンドと、低価格運賃の提供を増やし、これを継続することで、あらゆる競合に挑戦できると言い、要望にあわせた新たな路線ネットワーク拡大も進めます。路線拡大の一例として、2018年夏スケジュールにロンドン・ヒースロー/フィガリ(フランス・コルシカ島)線の新路線の就航も明らかにし、2018年夏は264路線を運航する規模となります。
クルーズ会長兼CEOは、短距離・長距離、エコノミー・プレミアムといった違いに関わらず、顧客一人ひとりを大切にし、魅力的であると思ってもらえるサービスを提供しつづける必要があるとし、顧客に恩恵をもたらし、より強固な英国フラッグ・キャリアとしての地位を築くと決意を表明しています。