アイベックスの重大インシデント、再発防止策で定期的に健全性を確認

アイベックスの重大インシデント、再発防止策で定期的に健全性を確認

運輸安全委員会は2017年12月21日(木)、アイベックスエアラインズが2016年4月17日(日)に福岡発小松着のIBEX84便として運航、到着地の悪天候のため福岡へ引き返し、その帰路で不具合が生じた重大インシデントについて報告書をまとめました。

福岡空港へ向けて飛行中、左右両系統のブリードエアーの供給が停止したことを受け、緊急降下し、高度約10,000フィートまで降下、飛行を継続して福岡空港に着陸しました。この重大インシデントは、AILC(Anti-Ice and Leak detection Controller)がブリードエアーの両系統にリークを検知し、両系統のブリードエアーの供給が共に停止し、客室高度が上昇したことによるものとほぼ特定しています。

AILCがブリードエアーのリークを検知したことは、AILCが誤作動した可能性、実際にブリードエアーがリークしていた可能性、またはセンシング・エレメントがダクトからの放熱で誤作動した可能性が考えられるものの、原因を明らかにはできませんでした。

アイベックスエアラインズは再発防止策として、ブリードエアー系統の健全性の確認として、重整備時にダクト、装備品とセンシング・エレメントとのクリアランス確認、2カ月から3カ月ごとのセンシング・エレメントの電気的特性の確認を実施、センシング・エレメントの予防措置としてグリースアップの実施、AILCのソフトウェアを最新版に移行に取り組んでいます。

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