カンタス航空、植物由来のバイオ燃料で太平洋横断飛行 787-9で

カンタス航空、植物由来のバイオ燃料で太平洋横断飛行 787-9で

ニュース画像 1枚目:カンタス航空 787-9
© Qantas
カンタス航空 787-9

カンタス航空は2018年1月28日(日)、ロサンゼルス発メルボルン着のQF96便で世界初となるアメリカ/オーストラリア間のバイオ燃料飛行を運航しました。機体記号(レジ)「VH-ZNB」で、太平洋横断でおよそ15時間の飛行、混合バイオ燃料は約24,000キログラムを搭載し、炭素排出量は18,000キログラムを節約しました。

使用した燃料は、カナダの農業技術会社のAgrisoma Biosciencesが開発したアブラナ科のカラシナから精製されたバイオ燃料でした。Flightawareによると、当日は速度が時速900キロメートル、高度は10,350メートル、実際の飛行距離は12,918キロメートルでした。

この飛行は、カンタス航空が2017年に発表した商業航空向けバイオ燃料導入プログラムのパートナーシップの一環として実施されました。同社はこのほか、オーストラリアの農家と協力し、2020年までにオーストラリア初の商業用航空バイオ燃料を種子作物から栽培する計画もあります。

カンタス航空は、787-9ドリームライナーが持続可能な航空の未来を導くゲームチェンジャーで、燃料効率の高い機材とバイオ燃料の組み合わせで、同規模の航空機と比べ温室効果ガス排出を抑え、さらに減少できると期待しています。

カンタス航空グループは、2012年にオーストラリアで初めてとなるバイオ燃料による商業飛行を運航しました。カンタス航空のA330がシドニー/アデレード線、ジェットスターのA320がメルボルン/ホバート線で運航し、この際には使用済の食用油によるバイオ燃料が使用されました。

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