ロールス・ロイスMT30ガスタービンエンジン、海自の次期護衛艦に採用

ロールス・ロイスMT30ガスタービンエンジン、海自の次期護衛艦に採用

ニュース画像 1枚目:MT30舶用ガスタービンエンジン
© Rolls-Royce
MT30舶用ガスタービンエンジン

ロールス・ロイスは2018年5月21日(月)、海上自衛隊の次期護衛艦向けにMT30ガスタービンエンジンが採用されたと発表しました。MT30は日本を含め、5カ国の主要艦船プログラムに採用されることになります。

ロールス・ロイスは、防衛省によるMT30の選定には大きな意義があるとし、ガスタービンを採用するトップ3ユーザーすべてにMT30の能力を評価され、主要な次期艦船プログラムに採用されたとコメントしています。

MT30は、現在運用されているガスタービンの中で最もエネルギー密度が高く、限られた艦内スペースで高出力を必要とする現代の艦船に不可欠な要件を満たしています。また、日本向けには定格出力40メガワットを超えるMT30を提供する計画です。

ロールス・ロイスは、50年以上にわたり海上自衛隊の艦艇に動力を提供し、戦略的パートナーの川崎重工業と200以上のガスタービンを提供しています。

3,900トン型護衛艦級の新護衛艦「30DD」は、2019年から建造がはじまり、4年間で8隻を建造、2022年の運用開始を計画しています。防衛装備庁は2017年8月に主事業者を三菱重工業、下請負者に三井造船を選定したと発表しています。この護衛艦は、回転翼哨戒機の搭載、発着機能を有し、水中無人機(UUV)、水上無人機(USV)も運用可能です。

なお、MT30は海上公試プログラムを完了しており、イギリス海軍の新空母「HMSクイーン・エリザベス」に採用されています。アメリカ海軍ではフリーダム級沿海域戦闘艦やズムウォルト級駆逐艦でも運用されているほか、MT30の一基で稼動する韓国海軍の大邱級護衛艦では2018年はじめに運用を開始、イタリア海軍の新型多目的揚陸艦にも採用されています。

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