ボーイング、20年間でパイロット需要は現在の2倍 9年間で最大の予測

ボーイング、20年間でパイロット需要は現在の2倍 9年間で最大の予測

ニュース画像 1枚目:パイロット需要予測 2018年版
© Boeing
パイロット需要予測 2018年版

ボーイングは2018年7月23日(月)、「2018年パイロットと技術者予測」を発表しました。今後20年間で必要とされるパイロットは、79万名になると予測し、現在の2倍の規模で、過去9年間の予測で最大規模となります。ボーイングは今回の予測で、ビジネス・アビエーションと民間ヘリコプターの分野のデータも初めて取り入れています。

「2018年民間航空機市場予測」で、世界の航空機総数は2037年までに現在の2倍になる見込みを示しており、パイロット需要の増加は、この予測を反映しています。航空機を利用する旅行は記録的な需要の高まりをみせ、人材供給量の低下がパイロット需要を押し上げる要因もあります。

ボーイングは航空会社がパイロットの需要増を満たせるよう、「パイロット・デベロップメント・プログラム」を提供しています。未来のパイロットを航空業界の入門レベルから副操縦士レベルに導く強化トレーニングプログラムです。人材を最適化し、途切れることがないようにするツールで、航空会社の効率的な乗員計画を支援します。

整備技術者の需要予測は648,000名から622,000名に減少しています。主な要因として、新造機に必要な整備の間隔が長くなっており、ビジネス・アビエーションと民間ヘリコプターの分野では、パイロット155,000名、技術者132,000名の予測です。

客室乗務員の需要予測は、839,000名から858,000名に増加しました。保有機材の変化、規制上の要件、より座席数の多い座席配置、個人向けサービスの強化に伴う座席仕様などが要因です。ビジネス・アビエーションでは、32,000名の客室乗務員の需要が見込まれています。

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