空自の警戒航空隊、2019年度に「警戒航空団」へ格上げ 概算要求

空自の警戒航空隊、2019年度に「警戒航空団」へ格上げ 概算要求

ニュース画像 1枚目:E-767
© 航空自衛隊
E-767

防衛省は、2018年8月31日(金)に平成31(2019)年度概算要求の概要を発表、この中で航空総隊直轄の警戒航空隊を警戒航空団(仮称)に格上げすることを明らかにしています。

警戒航空隊は、本部が浜松基地に所在し、飛行隊は浜松基地でE-767 AWACSを運用する第602飛行隊、三沢基地の第601飛行隊と那覇基地の第603飛行隊がE-2C AEWを運用しています。この格上げは、2014年度に実施したE-2C AEWの部隊再編に続くもので、日本周辺の空域で、常時継続的な警戒監視を安定的に実施する体制強化を目的としています。

警戒航空隊向けの航空機では、空自が2014年11月に新たな空中早期警戒(AEW)指揮管制機として、E-2Dの採用を発表しており、すでにE-2D初号機はノースロップ・グラマンがアメリカ海軍向け機体と同じフロリダ州セントオーガスティンのエアクラフト・インテグレーション・センターで生産しています。

E-2Dは現有のE-2Cの発展型で、レーダーをアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)式のAPY-9に一新し、探知能力や追跡能力が向上し、地上や艦艇とのデータリンク能力も強化されています。この取得はすでに予算化されており、2019年度でも2機を544億円、その他関連経費として7機分の長納期部品として265億円も計上されています。

また、E-767 AWACSについても、現有機の警戒監視能力の向上を目的に、中央計算装置の換装や電子戦支援装置の搭載などに必要な機体改修を実施するとして、1機分の129億円を要求しています。

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