Rating: 5
Author: SINGCARGO

航空会社天草エアライン (AMX)

国: 日本
IATA | ICAO: MZ | AHX
メンバー評価: 搭乗レビュー 4.26 [127件]

搭乗レビュー
DHC8-100 MIZOKA!! Final Flight in RJOO/ITM フライト(往路)

航空会社: 天草エアライン (運航会社：日本航空)
便名: AMX802
エコノミー

搭乗日: 2015/08
路線: 伊丹(大阪) → 熊本

機体記号: JA81AM
機材: Bombardier DHC-8-103Q Dash 8

総評：5: 5ッ星

機内食・ドリンク: 5ッ星
座席（シート）: 5ッ星

機内スタッフサービス: 5ッ星
エンターティメント: 5ッ星

トイレ・洗面台: 5ッ星
機材コンディション: 5ッ星

地上サービス: 5ッ星

口コミ投稿者: SINGCARGOさん

アクセス数: 377
投稿日: 2015/08/25

搭乗写真

神戸空港付近上空。
明石海峡大橋上空。
明石海峡大橋上空。
今治市付近上空。
松山空港付近上空。
豊後大野市付近上空。
配られたC/Aさん達による手書きメッ... 続き
配られたC/Aさん達による手書きメッ... 続き
配られたポストカード。(「DHC8-... 続き

総評

08.23日をもって、定期便でのDHC8-100による熊本線は退役なので、熊本-伊丹のAMX801と802を往復で乗ることにしました。予約した時点で、後方しか空いておらず、私と同じ目的の人で埋まるのかな…と感じました。

熊本空港でのチェックインの際に、申し出た伊丹からのチケットを搭乗口で頂き、いざエプロンへ。ありがとうございました。
伊丹での天候も晴れ。若干、曇りがちではありますが、青空の中、DHC8みぞかちゃんに乗ることが出来ました。

13:00ちょうどに搭乗。C/Aさんにお帰りなさいと言われ着席しました。
搭乗率は、またまた前方右側の反対の座席2つを除いて、ほぼ満席でした。なお、予約および発券の段階で満席でしたので、前方右側の反対の座席2つは重量バランスのため用意されていないのではないかと思います。
また、私以外に同じ目的の方は3名いらっしゃいました。
10:55にドアクローズ。APUがないため、電源車を繋げており、ドアクローズの際に一旦、機内は真っ暗になります。

ここでこれから乗られる方々に注意して欲しいのは、以前の電子制限一部解除で離着陸の際も撮影が可能になりましたが、「天草エアラインでは水平飛行の間しかカメラと言った電子機器の制限は解除されません。」すなわち、ドアクローズから離着陸の瞬間の隠れくまもんなどを撮影するためにはフィルムカメラが必要となります。注意して下さい。

機内は再点灯し、エンジンチェックも完了。13:02にタキシング開始。タキシングの際のお手振りに振りかえすと、しゃがんで(DHC8は翼およびエンジンが邪魔なため)私に向かって手を振ってくださいました。ありがとうございました。当機は遅れていた事もあってか、全速力のタキシングで32Rへ向かいました・C1からラインアップし、13:00ちょうどに離陸しました。

離陸後はいつも通り左旋回、プチ日本列島がある昆陽池公園などを抜け、尼崎市、西宮市の順で神戸空港付近に辿りつきました。西へ向かう際のいつも通りのコースなのに、最後とあって寂しい気持ちでした。

シートベルト着用サインは13:22に消灯、消灯の際のアナウンスでフランス製ATR機を導入するための乗員訓練で熊本-大阪線は運休する事・DHC8-100は退役すると言う事をおっしゃられました。

神戸を抜けた後は、明石海峡大橋を経て瀬戸内海の間を西に向かって行きました。

機内サービスは天草名産の食べ物(写真参考)が振る舞われました。
C/Aさんが機内サービスをされている13:40、肥後水道上空で、コクピットアナウンスがあり、801と同じように搭乗のお礼・離陸した時間・到着予定時刻・大幅な遅延のお詫び・出発に時間を要したお詫び・2分前に小豆島を通過したこと・2,3分すると瀬戸大橋が見れる位置を飛行する事・高度16,000ft(4900m)で飛行していること・しまなみ海道を通過して九州へ入ること・大分市に14:15分前後にたどり着くこと・天候は安定しているが、所々、揺れが予想されること・熊本空港付近の天候・そして…
残念なお知らせがあるとおっしゃって、2012年12月に就航より4年数か月、熊本-伊丹はほぼ休むことなく運航してきたが、このフライトを持って本年度中は最後になる可能性が高いこと・お乗りになられている飛行機は購入後15年たっており、今日も元気に飛び回っているが日本国内において現実的に運航できる寿命に近づいていること・初めてお聞きになる方すでに知っておられる方もおられると思いますが来年2016年1月からフランス製のATRと言う最新鋭の新しい飛行機で運航するのが決まっていること・機種の変更に伴う運休の理由(パイロットがATRの免許を取るため)・運休によってご迷惑をおかけすること・私自身(パイロットさん)、天草エアラインに入社して9年、人生の1/4をこの飛行機と共に過ごしているためお別れするのは寂しい事・飛行機は変わっても天草エアラインの思いや乗務員は変わらないこと・運休後に新しい飛行機ATRで青空の中、皆さまと会えるのを楽しみにしていると言う事・到着まで1時間近くあり狭い機内ではあるが、くつろいでくださいとアナウンスがありました。6分近い長いアナウンスでしたが、パイロットさんがDHC8-100を愛していることが伝わってきたアナウンスでした。

アナウンスの間には、C/Aさんが事前に配布すると告知したポストカードと、C/Aさん達による手書きのメッセージが入った飴の袋を配られました。

また、隣の方は天草出身で天草経由で大阪に遊びに行っていたが、当便で運休なので予定を繰り上げたと教えて下さいました。ありがとうございました。

当機は松山空港などを眼下に飛行して行き、パイロットさんのアナウンスから約1時間後の14:28にシートベルト着用サインが点灯。14:28にギアダウンし、07に14:30にややハードに着陸しました。

着陸後はT3で離脱。07番スポットに14:33に到着、天草エアラインDHC8-100による伊丹離陸の最後(仮)のフライトが終わりました。

14:34、ドアオープン。いつもなら早く降機する方々が目立ちますが、皆さん機内に残ってお写真を撮られていました。
降機の際、右側前方の反対側の座席には、機内で配られた「イルカのたまご(要冷蔵食品)」を入れておくためのクーラーボックスがおかれていました。もしかしから、C/Aさんの機内サービスの準備のため空けてあるのかもしれません。
私は降機後、久しぶりに会えたC/Aさんと少し会話を楽しみ、DHC8-100みぞかちゃんを後にしました。ありがとうございました。