搭乗レビュー
要注目のニューカマー STARLUX
- 口コミ投稿者
- ATAWさん
総評
さすがは元BR会長が興したキャリアだけあって新規就航ながらマーケティングもしっかり行われてた上でのローンチという印象を強く受けました。
LCCではない、ラグジュアリー路線でいくことをコンセプトとしていますので、プロダクト(ハード)だけでなくサービス(ソフト)面もなかなかレベルの高いものでした。詳細は各画像毎にコメントを入れていますので是非お目通しをお願いいたします。
また、TPE第1ターミナルには当社の専用ラウンジがオープンしました。こちらも機会を作って利用してみたいと考えております。
ただ、良い面だけではありません。気になった点も多々ありました。
客室乗務員の習熟度はまだまだという印象でしたが、これは今後確実に改善されるでしょうから良しとして、明らかに運賃に対してオーバークオリティです。もっとも、今はまず知名度を上げて当初の目標搭乗率を達成するべく赤字覚悟の大盤振る舞い中でしょう。しかし、これがずっと続くようならば比較的早い時期に経営的に厳しくなっていくことは確実だと思われます。
これまでも台湾キャリアは無謀ともいえる急激な業容拡大の結果破綻したキャリアが多いです。トランスアジア航空(GE)なんて正にそうですね。JXにおいても同じ香りがするんです。ちなみにJXのケータリングはその旧GE系列の復興空厨股份公司が担当しています。
早ければ今年中に日本路線を開設するものと期待されます。就航開始後は出来るだけ早く実際にお試しいただくことを強くお勧めいたします。
機内サービスとは別にカスタマーサポートのレベルが非常に高かったのでこの場を借りてご披露したいと思います。
実は、恥ずかしながら姓名逆で発券してしまいまして、すぐにカスタマーサポートに連絡したところ、実に迅速かつ丁寧に対応していただき事なきを得ました。生憎中国語または英語でのやりとりとはなりますが素晴らしい対応であったことをお伝えさせていただきます。
是非、皆さま自身の眼でもお確かめください。決して後悔することのないキャリアであると思います。片道だけでも比較的お安くチケットが購入可能です。
-
今回はビジネスクラスでの搭乗ですので有難くこちらのカウンターを使わせていただきました。
私は台湾での滞在許可証ホルダーではないので、TPEからの出国便の確認として乗継便Eチケットと、発券時に使用したクレジットカードの提示を求められました。 -
受け取ったチケットがこちらです。
しっかりしたチケットを受け取りました。ラウンジはPlaza Premium Loungeが指定されます。ラウンジインビテーションに印字されている「J」はサブクラスです。 -
小さな空港ですから保安検査、イミグレもすぐにパス。制限区域に入りました。2階にあるラウンジへと向かいます。かなり混雑していて席の確保に苦労しました。隣の澳門航空のラウンジは空いていたので次回はこちらを利用してみようかな。
-
ミール類は意外と充実していましたね。カウンターで名物のフィッシュボールを作っていただきました。実に美味しかったです。
-
搭乗開始となりました。優先搭乗を利用していち早く機内へと向かいます。
-
使用機材はA321neoとなります。
機内仕様はエアバスの標準的なそれですが、色使いがなかなかお洒落でオーバーヘッドビン部分はピンク、窓上はオレンジ、天井は白でした。
飛行中も変わることはありませんでした。 -
まずはエコノミークラスのシートから。
なかなかゴージャスなシートです。クッションにも高級感がありますね。シートピッチも十分あります。 -
背面のモニターは大型のものが実装されていました。コントローラーが見当たらないのでタッチパネル式のようです。
急いで取材を済ませ、CAさんにお礼を言って自席に戻ります。 -
こちらがビジネスクラスのシートとなります。
第1印象は「素晴らしい」の一言。高級感に溢れています。まず目に入ったのがクッションとブランケット。BRと比べてもはるかにクオリティが高いです。
ちなみに外向きにオフセットして配置されていて、隣の席ともプライバシー確保への配慮からオフセット配置となっています。 -
もちろん、モニターも最大サイズのものが実装されていました。解像度が極めて高いのです。
今回画像をアップしておりませんがエアショーが最高でした。ヒコーキ好きならば間違いなく満足する極めてレベルの高いものでした。この時点で既に既存のキャリアとは違うぞとの印象を強く持ちました。 -
モニター下のエリアです。
フルフラット時には足を置く場所となりますし、平時には小物を置いておくことも出来ます。 -
シートコントローラーとなります。
シンプルですね。実際にリクライニングやフルフラットにはしておりませんが機能的には十分だと思われます。 -
モニターのコントローラーとなります。
エコノミークラスと違ってコントローラーが装備されているのはシートピッチが大き過ぎてモニターに手が届かないから。もちろん、モニター自体はタッチパネルとなっております。ですから、ボタン等も限られていてシンプルなんですね。コントローラー側のモニターはタッチパネルではありません。 -
コントローラはセンターコンソール下部の結構奥まった場所にありましたので引っ張り出してみました。
-
シートテーブルはセンターコンソールサイドから引き出すタイプです。
結構大きめのサイズのテーブルが二つ折りで出てきます。 -
センターコンソールとは反対側のアームレストはもちろん収納式となっております。
-
読書灯と電源ならびにヘッドホンジャックはこの位置にあります。
今回画像はアップしておりませんがフルフラットにした時のドリンクホルダーまでも装備されてました。本当に良く考えられたシートだと思います。 -
安全のしおりもしっかりチェック。こちらが表です。
既に日本語対応となっている点にご注目ください。 -
こちらが裏面となります。
ここで少しだけマニアックなお話を。
A321といえば大きなドア4枚が各サイドに配されているのが当たり前と思っていたら、JXのA321neoはA320のように中央部の非常用扉が小型のものとなっているんです。こういうところも同社のこだわりのひとつなのかも知れませんね。 -
さて、ここからがサービスの内容です。
ヘッドホンが配られました。もちろんノイズキャンセリング式のものです。 -
きちんと封緘されていますね。
こういうところを私はチェックします。 -
今度はメニュー&ワインリストが配られました。
ご覧のとおり大変しっかりしたものです。こういう部分を日系キャリアは是非とも見習って欲しい。使い込まれたヨレヨレのメニューを渡されても何だかなぁっていつも思うんです。運賃を値上げすることばかりに一所懸命で肝心のこういう部分が置き去りにされていることに大きな失望と憂慮を禁じ得ません。海外キャリアは決してこういう部分をなおざりにしません。 -
ウェルカムドリンクまでサーブされました。
これは100%グアバジュースだそうです。CAさんがとても丁寧に説明してくださいました。
実に濃厚で本当に美味しかった。 -
本日のフライトコースです。
-
お食事に合わせてお飲み物はいかがなさいますかと尋ねられたのでシャンパンをお願いしました。お食事の前が良いですか、お食事と一緒が良いですかとも尋ねられたのでお食事と一緒に楽しみたいとリクエストしました。
銘柄はボランジェのスペシャルキュベです。ヒコーキでボランジェをサーブしてくれるキャリアはSQ位かなぁ。大好きな銘柄なのでとても楽しみにしていたのですよ。 -
機内食がこちらです。
なお、中央部の丸いお皿はメインではなく前菜ですからね。 -
前菜部分をアップでどうぞ。
牡蠣のグラタンが絶品でございました。他のお品も美味しかったです。 -
パン類ですね。
オリーブオイルは頼めばいただけたのかも。デフォルトでバターがついてきました。手前の四角いものは何とブランデーケーキなんです。 -
こちらはデザートとなります。しっかりタピオカが入っておりますね。
-
グラスやカトラリーにも気合いが入っておりましたよ。しっかりJXのロゴが入っております。
-
ご注目いただきたいのがロゴ入れひとつにも高級処理が施されていることなんです。
-
本当はメインもいただきたかったのですが飛行時間の関係でパスしました。代わりに別のワインはいかが?とCAさんから勧められました。
白赤各2種類搭載されていて、白の1種類はリースリングでした。飲みたかったけれど気分は辛口だったのでこちらをチョイス。美味しかった。 -
すっかりクルーと仲良しになったので到着前におみやげを頂戴しました。
-
搭乗機はTPE第1ターミナルに到着しました。
今回は初号機だったようです。
スターラックス航空の搭乗レビューを投稿・公開しませんか?
FlyTeam(フライチーム)では、搭乗レビューを投稿・公開するブログ機能を提供しています。すでに、44,779件の搭乗レビュー(搭乗記)が投稿されています。