Rating: 5
Author: westtower

航空会社ベトナム航空

国: ベトナム
IATA | ICAO: VN | HVN
メンバー評価: 搭乗レビュー 3.50 [506件]
アライアンス: スカイチーム

搭乗レビュー
#561 (I410) ベトナム航空で活躍する日本人機長！

航空会社: ベトナム航空
便名: VN1356
エコノミー

搭乗日: 2015/08
路線: ホーチミン → ニャチャン

機体記号: VN-A352
機材: Airbus A321-231

総評：5: 5ッ星

機内食・ドリンク: 2ッ星
座席（シート）: 3ッ星

機内スタッフサービス: 5ッ星
エンターティメント: 3ッ星

トイレ・洗面台: 無評価
機材コンディション: 3ッ星

地上サービス: 4ッ星

口コミ投稿者: westtowerさん

アクセス数: 1,029
投稿日: 2016/04/07

搭乗写真

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総評

【出発空港にて】
エリートプラス資格でビジネスクラスカウンターにてチェックイン。何故か今回はいつもは貰えないラウンジクーポンを頂きました。搭乗時刻まで慌ただしく、折角の権利を行使しませんでしたが。

【搭乗時】
L1ドアから機内に入ると「ご搭乗有難うございます」と日本語の挨拶でお出迎えを受けました。声の主はゴルードの4本ラインの肩章が輝かしい搭乗機のキャプテン。あまりにも日本語の発音が流暢だったので、思わず「日本人ですか？」と不躾な質問をしてしまいましたが、「はい、そうです」と丁寧なご返答。外国人機長をよく見かけるベトナム航空ではありますが、まさか日本人が操縦桿を握っているとは思いもよりませんでした。

思いがけない出会いに舞い上がってしまい、マニアの常套句「コックピットを見せてください」とお願いしますと、「では到着時の方が余裕がありますから、降機の前にどうぞ」と嬉しい承諾をいただき、一旦着席しました。

【機材&コンディション】
搭乗機はVN-A352 (A321-231)、2007年01月初飛行、同年02月VN登録。機齢8.6歳はリノベーション前なのか内装に傷みがありました。エンジンは2 x IAE V2533-A5

【機内にて】
フライトも中盤にさしかかる頃、機長から機内アナウンスがありました。英語に続き日本語で「本日はご搭乗いただき誠に有難うございます。当機の機長、岡田です」と。落ちついた語り口に自信が滲み出ているようでした。異国の地の異国のキャリアで、日本人機長の日本語による機内アナウンスを聞くというレアな体験。ここベトナムでの異なる習慣、法令、システム、制度、言語、人間関係に順応され、機長の資格を取得されるまで大変なご苦労があったかと思い、機長の声を聞きながら思わずホロリときてしまいました。

【機長との談笑】
他のPAXの降機を待ってコックピットを訪れると、岡田機長に笑顔でお出迎えいただき、記念写真撮影にも気軽に応じてくださいました。お話を伺いますと、整備士として自衛隊に入隊後、パイロットを目指して飛行学校で事業用操縦士のライセンスを取得、運航乗務員としてのキャリアは日本エアーコミューターでスタート、後にスターフライヤーでの勤務を経て、ベトナム航空初の日本人機長に就任されたとのこと。「7Gご出身でしたらVNのA321の操縦はお手の物ですね！」とお話したら「7GはA320でしたけどね」と突っ込まれてしまったのもよい思い出です。

話は尽きないのですが、到着後のprocedureも控えていると思い、3分間程でコックピットを後にしました。思いがけずキャプテンとお話する機会に恵まれ、最高のフライトとなりました。