金星とC-17を間違える-2011年発生のエア・カナダのインシデント

金星とC-17を間違える-2011年発生のエア・カナダのインシデント

カナダの運輸安全委員会は2011年1月、エア・カナダのトロント発チューリッヒ行きAC878便、767-300型の機体番号(レジ)「C-GHLQ」で起きたインシデントの原因が「金星」と発表しました。このインシデントは行程のちょうど半ば、大西洋上で発生、乗客、乗員のうち16人が負傷しています。

報告書によると、副操縦士が予定の40分を超え、75分の仮眠後に目を覚ました際、機長から同空域にいるC-17は高度が違う事が告げられたものの、前方に光る金星をアメリカ空軍のC-17と間違え。副操縦士は急降下を操作、機長はC-17との衝突を避けるため、急上昇しました。

報告書では75分の睡眠は深い眠りと浅い眠りのノンレム睡眠とレム睡眠での危険性とパイロットの疲労へのリスク、乗客のシートベルト着用の重要性を指摘しています。

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