IHI、埼玉・鶴ヶ島に新拠点を開設へ 民間エンジンの需要拡大に対応

IHI、埼玉・鶴ヶ島に新拠点を開設へ 民間エンジンの需要拡大に対応

ニュース画像 1枚目:IHIの鶴ヶ島新拠点
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IHIの鶴ヶ島新拠点

IHIは2018年10月18日(木)、埼玉県鶴ヶ島市に新たな生産拠点を建設するため、埼玉県と土地売買契約を締結したと公表しました。航空エンジンの需要拡大に対応するため、21年ぶりとなる新たな民間航空エンジンの生産拠点を開設します。IHIによる生産拠点の新設は、1998年に相馬事業所を開設して以来のことです。

新工場の建設予定地は「埼玉県鶴ヶ島市大字太田ヶ谷字沼北176-1ほか」で、圏央道の圏央鶴ヶ島IC至近の13万6,100平方メートルです。埼玉県の売却金額は71億500万円で、IHIは2021年3月までに土地、建物、設備などで約245億円を投資し、およそ600人を雇用します。鶴ヶ島の新拠点の稼働は、2019年内を予定しています。

現在、アジアを中心とする航空旅客輸送量の高い成長を背景に、航空機とエンジンの需要が増加しており、これに対応する施策としてIHIは既存拠点への設備投資、改善などで能力を増強してきました。今後も継続的にIHIが参画するエンジンの運航台数、時間増大が見込まれており、航空会社のニーズに応えるため、新たな民間航空エンジン向け整備工場を建設します。

鶴ヶ島の新拠点は、航空エンジンの高度なものづくりシステムにIoT、AIなど新技術を導入し、航空エンジン整備に必要な全工程を手がける瑞穂工場と事業運営の相乗効果を通じ、世界最高水準の効率的な生産体制を構築、一貫した航空エンジンサービスを提供します。

さらに新拠点は圏央道に近いことから、陸路を通じた空港への優れた交通アクセスを生かし、国内外の航空会社に短い工期で高品質なエンジンサービスの提供をめざします。

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