航空局、長野県消防ヘリ墜落事故の報告書受け航空身体検査証明の指導強化

航空局、長野県消防ヘリ墜落事故の報告書受け航空身体検査証明の指導強化

国土交通省航空局は2018年10月25日(木)、運輸安全委員会が長野県消防防災航空隊で運用されていたベル412EP墜落事故の航空事故調査報告書の公表とその意見陳述を受け、航空事故防止や航空事故が発生した場合の被害軽減をめざす対応策を公表しました。

この事案は2017年3月5日(日)に、長野県消防防災航空隊のベル412EP、機体番号(レジ)「JA97NA」が長野県内で墜落、隊員9人が死亡する事故が発生したものです。運輸安全委員会は原因として、機長が眠気に襲われるなど注意力を喪失したとみています。

意見内容は航空機乗組員に対して、航空身体検査証明の申請に際し、自己申告を正しく行うこと、航空身体検査証明の有効期間中でも、身体検査基準への適合性が疑われる場合は、航空業務を中止して航空身体検査医などの指示を受けることなどです。

航空局は運輸安全委員会からの意見を踏まえ、航空身体検査において既往歴等や服薬状況を正しく申告することや、航空身体検査証明の有効期間中であっても、基準への適合が疑われる状況になった際には、業務を中止して指定航空身体検査医等の指示を受けることについて、指導を強化する方針です。

詳しくは国土交通省のウェブサイトを参照ください。

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