35FW F-16の外部燃料タンク投棄、旧式の部品装着が遠因に

35FW F-16の外部燃料タンク投棄、旧式の部品装着が遠因に

ニュース画像 1枚目:該当フェアリングが取り付けられていた箇所、事故報告書から
© USAF
該当フェアリングが取り付けられていた箇所、事故報告書から

防衛省は2018年11月20日(火)、三沢基地所属の第35戦闘航空団(35FW)、F-16CM戦闘機のビューロナンバー「92-3883」が近隣の小川原湖に燃料タンクを投棄した事故について、アメリカ側の調査結果を受けた情報提供を公表しました。

この事故は、通常の訓練中のF-16CMが三沢基地を離陸した直後、エンジンから出火し、パイロットが自機の速度や高度を維持できず、緊急時の手順に従い、外部燃料タンクを小川原湖に投棄しました。

エンジンから出火した原因として、当該機のエンジンに旧式のタービン・フレーム前部フェアリングが2012年に取り付けられ、離陸中に当該部品が破損し、エンジンが異常に過熱して出火に至ったと説明しています。操縦していたパイロットは事故当時、冷静、正確かつ適切な行動をとり、その行動が事故につながることはなく、原因はパイロットによるものではないとしています。

今回の事故調査を受け、35FWはすべてのエンジンと予備エンジンを点検し、正しい部品が取り付けられていることが確認されています。また、2012年からの過去6年間について、整備状況や飛行業務の安全性や信頼性を確保するため、組織や管理面での変更、第35整備隊エンジン小隊の部品保管場所の拡大による部品管理の改善が図られています。

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