777X初号機、胴体組み立ての主要作業を完了

777X初号機、胴体組み立ての主要作業を完了

ニュース画像 1枚目:777X初号機
© Boeing
777X初号機

ボーイングは2018年11月20日(火)、開発を進めている777X初号機の胴体組み立ての主要作業を完了したと公表しました。777X初号機は2019年に初飛行を予定しています。

このほど「ファイナル・ボディ・ジョイント」と呼ばれる主要な製造工程を完了したもので、エヴェレット工場内で機首、胴体中央部、胴体後部をすべて接続しました。777Xの胴体の長さは252フィート、77メートルとボーイングがこれまで製造した最も長い旅客機です。

777Xは、長距離機材の777や787ドリームライナーの技術をベースに、世界最大、かつ最も効率的なツインエンジンジェットとして登場します。この機体は競合機より燃料消費量を12%低く、運用コストを10%削減することを目指しています。

搭載するエンジンは燃費効率が高いGE9Xで、揚力と効率を考慮した第4世代の新たなコンポジット・ウィング・デザインなどの最新技術を導入します。公開された画像でも分かる通り折り畳まれた翼が特徴で、飛行時に一直線となった主翼は235フィート、72メートルです。

折りたたみ主翼は、777Xの翼幅を広げることで空力の効率を高め、エンジン推力と燃料使用量を削減する効果が期待できます。777Xは飛行場で主翼を折りたたむことで、既存の777ファミリーとの互換性を維持し、航空会社、空港会社とも新たな投資を必要とせずに運用できます。

製造されている777X初号機は777-9モデルで、標準仕様で400席から425席を装着でき、航続距離は7,600海里、14,075キロメートルを飛行できます。客室は現行の777の広さと同時に787で取り入れられたインテリアを搭載し、新たな体験を生み出します。

ボーイングは、777X試験飛行機としてすでに全機静強度試験用の機体を2018年9月に完成させており、飛行する試験機として今回の初号機に加え、3機を製造する計画です。初飛行は2019年、顧客への納入開始は2020年を予定しています。この機体は全日空(ANA)、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空、ルフトハンザ、シンガポール航空などが発注しています。

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