匠航空、2017年の緊急着陸事案を受け燃料搭載量など基本事項を再教育

匠航空、2017年の緊急着陸事案を受け燃料搭載量など基本事項を再教育

運輸安全委員会は2018年11月29日(木)、2017年8月に京都市で発生した匠航空が保有するR44、機体番号(レジ)「JA7981」の緊急着陸について、調査報告書を公表しました。

この事案は2017年8月27日(日)、「JA7981」が京都市山科区付近上空、高度約2,300メートルで残燃料が少ないことを示すライトが点灯し、目的地を京都府京都市内伏見区小栗栖丸山の京都朝鮮初級学校のグラウンドに17時15分、着陸した事案です。

報告書では、同機が目的地までの飛行に必要な燃料を搭載せずに出発し、飛行中も燃料計の監視が行われなかったため、残燃料が不足して緊急着陸に至ったものとみています。必要な燃料が飛行計画どおり搭載されていなかったのは、給油後に当該飛行までの飛行で燃料を消費したにもかかわらず、機長が当該飛行出発前に、その時点での燃料搭載量を十分確認しなかったことによるものとみています。

匠航空は再発防止策として、機長に対し飛行前点検を含んだ基本事項の再教育や、全運航乗務員に対し、正確な燃料計算を含む飛行計画を確実に作成すること、残燃料の把握についての周知、徹底を図っています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く