航空局、ANAウイングスに業務改善勧告 隠蔽意図した乗務員は業務停止

航空局、ANAウイングスに業務改善勧告 隠蔽意図した乗務員は業務停止

国土交通省航空局は2019年2月1日(金)、ANAウイングスの運航乗務員による飲酒問題で、業務改善勧告と不利益処分について発表しました。

この事案は1月3日(木)、伊丹空港発宮崎行ANA501便に乗務予定の機長から、乗務前の検査でアルコールが検出され運航乗務員を交代、これに伴い合計5便の運航便が遅延しました。

当事者からの聴取で、当時の機長が当該便の副操縦士と乗務前日に飲食をした際、運航規程で定められている、飲酒に関する基準を認識しながら過度に飲酒し、さらに機長と副操縦士で口裏をあわせ、隠蔽を図ろうとしたことが判明しています。

航空局はANAウイングスに対し、文書による業務改善勧告を行い、2月22日(金)までに再発防止策の提出を求めています。また、該当の運航乗務員について、当該の機長には航空業務停止1年間、副操縦士には航空業務停止10日間の措置が実施されます。

ANAウイングスでは、この事案を厳粛に受け止めるとしており、ANAグループとして推進している再発防止策を徹底し、信頼の回復に努めていく方針です。

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