ANA、飲酒問題で不正できない検査体制を構築

ANA、飲酒問題で不正できない検査体制を構築

全日空(ANA)とANAウイングスは2019年1月18日(金)、運航乗務員の飲酒に関連する航空局からの厳重注意について対応を報告しました。アルコールに関する自己管理を会社として支援するほか、検査時に不正ができないチェック体制の構築など、再発防止を徹底します。

運航乗務員は、乗務12時間前以降の飲酒制限と同時に飲酒量の社内規則を明文化し、日常的に使用できる呼気検査器を全運航乗務員へ貸与します。アルコール教育プログラムを見直し、カウンセリング窓口をグループ会社にも展開します。検査体制は、機器をストロー式呼気検査器へ更新し、国内外のすべての発地空港へ配備します。検査はこれまでの乗務前、乗務終了後に実施し、第三者確認と確認記録の管理を徹底します。

客室乗務員、整備スタッフ、運航管理者を対象に全事業所でストロー式呼気検査器を配備し、客室乗務員は乗務前と乗務終了後、整備と運航管理者は始業と終業時に酒気確認を実施します。1月18日から当面、運航乗務員と客室乗務員は、宿泊地で乗務開始前24時間以内の飲酒を禁止します。

このほか、ANAグループで空港構内で車両運転に従事するスタッフもアルコール検査器で検査を実施するほか、グループ横断的に再発防止体制を構築、これを目指した「ANAグループ アルコール対策委員会」を発足します。ANAは安全運航の堅持を通じ、グループ一丸で信頼回復に努める方針です。

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