カンタス航空、未受領8機のA380を契約解除

カンタス航空、未受領8機のA380を契約解除

ニュース画像 1枚目:カンタス航空 A380
© Qantas
カンタス航空 A380

カンタス航空は2019年2月8日(木)、発注済みA380の8機について正式に契約解除したと発表しました。カンタス・グループの機材計画で2014年にA380の8機導入について将来の需要、路線計画にあわせ延期し、この後の計画から導入しないとみられてきました。エアバスの1月末現在の受注・納入リストで、カンタス航空のA380は「12」となっており、相互の合意による契約解除になったとみられていました。

カンタス航空はすでに発表している通り、12機のA380についてはアップグレードを実施します。ラウンジ・リニューアルを含め同社プロダクト、サービス向上に取り組む一環として、A380のアップグレード・プロジェクトは2019年第2四半期に開始、2020年末までの完了を予定しています。

アップグレードはA380向けの新たな客室オプションとしてエアバスがローンチした「A380 Cabin-Flex(キャビン・フレックス)」を採用しており、2階席の「ドア3」を機能させず、追加の客室スペースを活用し、座席増を実現します。既存のA380の客室レイアウトと比較すると、プレミアムエコノミーを最大11席、ビジネスクラスを7席増やすことが可能です。カンタス航空がこの客室仕様のローンチオペレーターとなり、新たな仕様はファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー60席、エコノミー341席、全体の座席数は1席増、プレミアムシートは27%増となります。

これにより、A380のプレミアキャビンの需要増に対応する取り組みで、2階席の最後部にあるエコノミー30席を取り外し、ビジネス6席、プレミアムエコノミー25席を追加配置します。

今回の発注キャンセルに代わるカンタス航空によるA320、A350などエアバス機の代替は示されておらず、この動向も注視されます。

この記事に関連するニュース
メニューを開く