セントレア沖埋立計画、約32年で実施 スカイデッキの景観は変化なし

セントレア沖埋立計画、約32年で実施 スカイデッキの景観は変化なし

ニュース画像 1枚目:中部国際空港沖公有水面埋立事業の工区
© 中部地方整備局
中部国際空港沖公有水面埋立事業の工区

中部地方整備局は2019年3月25日(月)、「中部国際空港沖公有水面埋立事業」の環境影響評価準備書を公表、手続きを開始すると発表しました。この事業は、名古屋港の持続的な発展、国際競争力の強化、機能維持を図るための浚渫で発生する土砂の処分を行うものです。中部国際空港(セントレア)の2本目の滑走路への期待も高まりますが、事業としては別のものです。

浚渫で発生する土砂は現在、名古屋港ポートアイランドに仮置きしていますが、すでに18メートルに達し、これ以上のかさ上げが困難なことから、環境影響評価法に基づいた手続きを進め、セントレア沖を新たな埋立地として計画しています。2本目の滑走路整備とは別事業ではあるものの、実質的には2本目滑走路事業につながる取り組みでもあります。

埋立地は、18/36滑走路の沖合の西工区と格安航空会社(LCC)向けに事業が進められているLCCターミナルの南側に位置する南東工区、計290ヘクタールです。工事は滑走路に並行する西南の西I工区、西II工区、西III工区、西IV工区と順に北に進め、最後に南東工区に進み、約32年をかけて段階的に実施します。ただし、西工区は護岸工事と埋立工事でそれぞれ6年から7年程度で、西工区は25年で実施する計画です。

埋立工事後の予測として、セントレアのスカイデッキから景観についてほとんど変化が無く、事業の影響は極めて小さいとされています。なお、騒音、水質、生物など環境への影響の予測などについては中部地方整備局の資料を参照ください。現在は準備書の公告、縦覧、説明会開催の段階で、一般や県知事からの意見を受けて正式な評価書の手続き、許認可などを経て報告書の策定となります。

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