三沢所属F-35A墜落、パイロットは未だ発見至らず 日本製造初号機

三沢所属F-35A墜落、パイロットは未だ発見至らず 日本製造初号機

ニュース画像 1枚目:日本製造初号機のF-35A「79-8705」
© Thinh Nguyen / Lockheed Martin
日本製造初号機のF-35A「79-8705」

航空幕僚監部は2019年4月10日(水)、三沢基地所属のF-35Aが墜落したと発表しました。4月9日(火)、当該F-35Aのレーダー航跡が消失し、捜索していたもので、「79-8705」が墜落しました。捜索にあたっているものの、操縦者の発見には至っていません。

現場海域ですでに回収、揚収した浮遊物についてF-35Aの部品と確認しています。この墜落に伴う空自以外への被害情報は現時点ではありません。

「79-8705」は18時59分ごろ、4機編隊の1番機として対戦闘機戦闘訓練のため、三沢基地を離陸し、19時27分ごろ通信途絶し、レーダー航跡が消失しました。これを受け、19時47分から空自機による捜索、救助部隊が活動しており、航空機11機が投入されています。また、海上自衛隊も艦艇4隻、航空機3機を19時50分以降に現場海域に進出し、活動しています。

浮遊物などを21時45分以降に発見しており、秋田救難隊UH-60Jが22時10分ごろに浮遊物を回収、航空幕僚監部が航空事故調査委員会を22時30分ごろに設置しています。捜索活動では護衛艦「ちくま(DE-233)」が22時48分ごろ、浮遊物を揚収しています。

現在、捜索活動に対応している勢力は、空自のU-125Aが2機、UH-60Jが2機、海自がP-3Cの1機、SH-60Jの1機、艦艇はDE-233を含む5隻で、アメリカ海軍のP-8が1機、海上保安庁の巡視船3隻も活動しています。

「79-8705」は三菱重工業名古屋小牧南F-35最終組立・チェックアウト施設(FACO)で最終組立が行われ、2017年6月、名古屋FACOで関係者にお披露目されていた日本で製造した初号機です。この機体は、アメリカに移送され、ロッキード・マーティンの完成検査も受けた機体です。

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