空自スクランブル回数、2018年度は999回 前年度から95回増加

空自スクランブル回数、2018年度は999回 前年度から95回増加

ニュース画像 1枚目:初確認されたY-9哨戒機 「82014」
© 統合幕僚監部
初確認されたY-9哨戒機 「82014」

防衛省統合幕僚監部は2019年4月12日(金)、2018年度の緊急発進実施状況について公表しました。これによると、2018年4月1日(日)から2019年3月31日(日)まで2018年度の緊急発進回数は999回で、前年度と比べて95回増加し、1958年に対領空侵犯措置を開始して以来、過去2番目の多さとなっています。過去最高は、2016年度の1168回です。

方面隊別では、北部航空方面隊が277回、中部航空方面隊が52回、西部航空方面隊が74回、南西航空方面隊が596回、それぞれ緊急発進を実施しました。前年度と比べて西空と南西空の緊急発進回数が増加し、北空と中空は減少しています。

国・地域別では、中国機に対する緊急発進回数が638回で、前年度と比較すると138回増加しています。2018年度の特異な飛行の代表例としては、2018年12月12日(水)と12月14日(金)にY-9情報収集機が太平洋を北東進し奄美大島沖まで飛行したことや、2019年3月19日(火)にY-9哨戒機の初確認などがあります。

また、ロシア機に対する緊急発進回数は343回で、前年度と比較して47回減少し、特異な飛行は5件減の16件となっています。推定を含め、中国機では戦闘機、ロシア機では情報収集機に対して多くの緊急発進を実施しています。

期日: 2018/04/01 〜 2019/03/31
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