エアバスは2019年5月20日(月)、ドイツ政府とACJ350-900 XWBを3機、確定契約したと公表しました。ドイツ政府は、この機種の初めての政府顧客です。この契約はすでに個人顧客として、注文されています。
ドイツ政府が保有する政府専用機は要人、軍の輸送、医療目的や緊急避難など、多様な任務に使用されています。初号機の引き渡しは2020年、他の2機は2022年に納入予定です。
客室はエアバス・コーポレート・ジェット(ACJ)の「イージーフィット」コンセプトが採用されており、当初から搭載される客室仕様と合わせ、カーボンファイバーの胴体へ壁や家具などの装着が簡単にできる特徴があります。
エアバスはACJ350 XWBは、長距離のプライベートジェット機として、モダン、かつ比類ない快適さ、効率性、信頼性に優れ、多くの旅客を乗せ、世界中の各地にノンストップで飛行できるとアピールしています。
ACJ350 XWBは、A350 XWBで採用されたカーボンファイバーの胴体と主翼を搭載した機体で、疲労や腐食に強く、軽量化も実現できています。客室の湿度調整で従来機より乾燥を抑え、コクピットでもパイロットたちは簡略に移行訓練ができます。また、航続距離は20,550キロメートルで、飛行時間は25人の搭乗で22時間以上を飛行できます。
なお、ドイツ政府は日本にも飛来実績のある「16+01」と「16+02」のA340-300を保有しており、この機材を更新するとみられます。