ルフトハンザ・グループは2019年5月22日(水)、同社初のA321neoをフランクフルト発着の短中距離路線で運航を開始し、新たな機内体験を提供すると発表しました。機体記号(レジ)「D-AIEA」で、5月4日(土)に受領しており、運航開始に向けた準備が進められていました。
シートはイタリアのジェベン(Geven)製で、人間工学的な観点から圧力分布が計算され、着座時に快適な時間を過ごせるほか、背もたれがスリム化され、より多くの個人の空間が確保されています。駐機中や離陸、着陸時の座席角度は従来12度でしたが、20度に拡大され、ビジネスクラスでは26度まで角度を調整でき、快適さが増しています。
ルフトハンザ航空としては初めて、全ての列の座席にUSBポートを備え、短距離路線でも利用できるようになっており、テーブルにタブレットをホールドできる仕様が採用されました。
このA321neoは、ルフトハンザ・グループのネットワーク・エアラインとして運航するルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空の3社で統一性が保たれた客室が導入されます。大型でコストのかかる客室デザインやギャレーなどが統一されながら、各社のブランドは分かりやすく認識できるようにデザインされ、グループ内での機材移管が容易になります。
顧客へのメリットに加え、機体重量を減少させ、二酸化炭素とメンテナンスコストの削減を開発の焦点としました。ルフトハンザ・グループは2025年までに100機のA320neoファミリーの受領を予定しています。プラット・アンド・ホイットニー(P&W)とCFMインターナショナルが新たに開発したエンジン技術と、空気力学の原理を応用したウイングチップ「シャークレット」装備で、座席キロ当たり最大20%の燃料低減を実現するほか、A320neoは他の同型機より騒音分布を50%縮小します。