空母「遼寧」と初確認のフユ級高速戦闘支援艦、太平洋進出を海自が確認

空母「遼寧」と初確認のフユ級高速戦闘支援艦、太平洋進出を海自が確認

ニュース画像 1枚目:フユ級高速戦闘支援艦 965
© 統合幕僚監部
フユ級高速戦闘支援艦 965

統合幕僚監部は2019年6月10日(月)、久米島の北西およそ270キロメートルの海域を南東進する中国海軍のルージョウ級ミサイル駆逐艦1隻とフユ級高速戦闘支援艦1隻、さらに久米島の北西およそ350キロの海域を南東進する中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」1隻、ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート2隻の4隻、計6隻を確認したと公表しました。

確認した海上自衛隊の部隊は、第12護衛隊所属「うみぎり」、第11護衛隊所属「やまぎり」、第14護衛隊所属「まつゆき」、第5航空群所属のP-3Cでした。これらの中国艦艇は沖縄本島と宮古島の間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことが確認されています。この航行に伴う日本の領海への侵入はありませんでした。

空母「遼寧」が宮古海峡を通過した記録は2016年12月、2018年4月に続く3回目です。中国が定める沖縄から台湾、さらにフィリピンを結ぶ第1列島線を越えて太平洋に出ており、訓練の実施も注視されるところです。

また、今回確認された6隻のうちフユ級高速戦闘支援艦は、海上自衛隊として初めて確認した事例です。

メニューを開く