台湾の蔡英文総統は、F-16Vの売却をアメリカ政府が認可した事に対し、「安全保障でアメリカと協力し、台湾海峡の平和と安定に貢献し、自由と民主主義を守る」と、感謝のツイートをしました。
中華民国空軍はF-5E/FタイガーⅡ、ミラージュ2000、国産のF-CK-1、F-16A/Bを運用していますがどれも導入から時間が経ち、アメリカに対して最新型F-16の購入を打診してきましたが、中国との軍事バランスを考え、売却が見送られてきました。
その間にも中国は着実にSu-27やそのライセンス生産機、第五世代のJ-20などの開発も行われ、台湾海峡の軍事バランスが崩れてかなり時間が経ちました。保有しているF-16A/Bの近代化改修でF-16V相当の能力を持つ予定ですが、最新鋭のF-16Vが配備されれば、台湾の安全保障にプラスに作用すると思われます。
F-16Vは、エンジンが大推力の新型になり、AN/APG-83AESAレーダーに更新、デジタル化された操縦コンピューター・システム、最新のデータ処理システムを装備する第5世代戦闘機の技術を投入したF-16です。これまでバーレーンとスロバキアが採用を決めています。