ロッキード・マーティンは2017年4月12日(水)、アメリカ空軍からF-16戦闘機の耐用年数を12,000飛行時間まで延長する承認を得たと発表しました。これ以前の運用時間は8,000時間で、新たな耐用年数は従来の1.5倍となり、2048年まで運用が可能になります。
12,000飛行時間に寿命を延長する計画(SLEP : Service Life Extension Program)は、F-16C/DのBlock 40-52が対象で、安全面と高いコスト効率を保つプログラムとして同社が取り組んできました。SLEPは対象機が最大300機で、アビオニクスのアップグレードを行い、軍用型式証明書(MTC)の要求を満たす耐久性の証明として、第2フェーズの耐久性試験が行われます。
ロッキード・マーティンでは、この延命によりアビオニクスをアップグレードするF-16Vプログラムなどがより効果的、かつ長く戦闘能力が維持でき、アメリカだけでなく同盟国にも資する第4世代の戦闘機のアップグレードのオプションになるとしています。