美保基地のKC-46A空中給油・輸送機の整備、地元自治体が申し入れ

美保基地のKC-46A空中給油・輸送機の整備、地元自治体が申し入れ

ニュース画像 1枚目:KC-46A、画像はアメリカ空軍機
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Skyler Combs
KC-46A、画像はアメリカ空軍機

鳥取県、境港市、米子市は2019年9月9日(月)、連名で航空自衛隊美保基地へKC-46Aの空中給油・輸送機の整備計画について、申し入れを行いました。中国四国防衛局に対し、KC-46Aの整備に地元へ迅速、かつ丁寧な説明など誠意ある対応を行うこと、美保基地の航空機配備機数が増加する場合の事前協議、安全運航や騒音対策、地域振興などの対策を講じることを書面で求めています。

KC-46A空中給油・輸送機の美保基地への配備は、2016年9月に3機を整備する計画が地元に説明されており、2018年度まで2機を取得する経費を計上しています。美保基地に2機配備に加え、新たに4機を整備する計画も明らかになっていますが、この導入時期などは未定です。

空自は戦闘機部隊としてF-35Aの造成、STOVL機としてF-35Bの導入を決定しており、F-15近代化の能力向上などで航空優勢を獲得・維持できるよう、戦闘機部隊の質や量を確保しています。この能力を最大限に発揮するため、空中給油・輸送機を1個飛行隊から2個飛行隊に増勢するほか、早期警戒管制機の能力向上など支援機能を整備します。

計画では2020年度にKC-46Aを1機、2021年度に1機を配備する予定で、これに合わせ2019年度に駐機場と燃料施設、特高受電所、2020年度に整備格納庫をそれぞれ工事を開始します。なお、美保基地にはC-2が2018年度までに8機が配備済みで、2020年度と2021年度に1機ずつ配備予定です。また、陸上自衛隊のCH-47は2機配備済みで、2019年度以降に2機配備される計画です。これに合わせ、T-400が2020年度にもおよそ10機が移動する予定です。

メニューを開く