海上自衛隊は2019年9月中旬、輸送艦「しもきた(LST-4002)」で、東京都小笠原村の父島と、硫黄島に所在する基地に燃料と機材を輸送しました。
「しもきた」は第1輸送隊所属のおおすみ型輸送艦の2番艦で、呉基地の第1輸送隊所属です。自衛隊のヘリコプターを搭載、輸送、運用ができる8,900トン型の輸送艦で、これまでにアメリカ海兵隊のMV-22Bが離発着しています。また、「平成30年7月豪雨」では、艦内に特設風呂を設置し、被災者に開放しています。
小笠原諸島には父島基地分遣隊が所在します。同隊の主な任務は、救難飛行艇や救難機で急患の患者を病院へ搬送する「急患輸送支援」、 基地周辺で災害が発生した場合に災害救助と復旧などに対応する「災害派遣」です。また、硫黄島には、海上自衛隊の硫黄島航空基地隊と航空自衛隊の硫黄島分屯基地が運営・統制する、硫黄島航空基地が所在します。