覇権の源泉はタンカー

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ニュース画像 1枚目:嘉手納基地に配備されているKC-135Rストラトタンカー「57-1454」
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Cynthia Belío
嘉手納基地に配備されているKC-135Rストラトタンカー「57-1454」

アメリカ空軍嘉手納基地で2019年10月3日(木)、翼を休めるKC-135Rストラトタンカーの様子が公開されています。数千メートル上空で、時速約370キロメートルで移動しながらフライングブームのオペレーターは、約14メートル先の航空機に給油を行います。

爆撃機や戦闘機などの作戦機を保有しているだけでは、長距離の航空戦の任務は遂行できません。作戦機を支援するための空中給油機を多数運用することにより、安定した航空戦を行うことが出来ます。

アメリカは1940年代から、空中給油機の拡充に力を入れてきました。余剰になったB-29を改装したKB-29やKB-50、KC-97などレシプロの爆撃機や輸送機を改装した空中給油機を多数、運用していました。

ボーイングが1956年、自社資金で開発した367-80をベースにしたKC-135が初飛行、1965年までに800機を超える機体が製造され、B-52とコンビで冷戦のアメリカを支えました。派生型も多数登場し、電子偵察や核実験の観測、弾道ミサイル実験の観測など様々な用途で運用しています。

後継機のKC-46Aは、開発過程で色々なトラブルが発生していますが今後、KC-135から置き換わる予定です。

期日: 2019/10/03
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