海上自衛隊は、「令和元年度自衛隊観艦式」へ参加するため訪日していた、オーストラリア、中国、カナダ、イギリスの各国海軍と、公海上の関東南方海空域で訓練を実施しました。
オーストラリア海軍とは日豪共同訓練「日豪トライデント」を実施しました。駆逐艦「ホバート(DDG-39)」と護衛艦「あたご(DDG-177)」が2019年10月15日(火)から10月16日(水)まで、各種戦術訓練を行いました。
中国人民解放軍海軍とは10月16日(水)、駆逐艦「太原(131)」と護衛艦「さみだれ(DD-106)」が通信訓練を含む日中親善訓練を実施しました。
カナダ海軍とは10月16日(水)から10月17日(木)まで、フリゲート「オタワ(FFH-341)」と護衛艦「しまかぜ(DDG-172)」、イージス搭載護衛艦「ちょうかい(DDG-176)」が対潜戦訓練など、日加共同訓練(KAEDEX19-2)を行いました。
イギリス海軍とは10月18日(金)、測量艦「エンタープライズ(H-88)」が通信訓練を含む日英共同訓練を実施しました。エンタープライズはその後、東京・晴海港に入港し、来日中のチャールズ皇太子が視察に訪れています。
なお、日豪トライデント中、「ホバート」艦載ヘリコプターが写真撮影で飛行した際、海自が誤った情報を伝えたため、三宅島周辺の日本領海の上空を短時間飛行しましたが、周辺の航空機の飛行などに影響はなかった事案が発生しました。
これらの訓練を通じ、海自は各国軍との連携の強化や相互理解の促進、戦術技量の向上などを図りました。